2012年3月20日火曜日

追突事故で首・腰・背中を傷めました。 友人の車で助手席に乗車中、後ろから追突さ...

追突事故で首・腰・背中を傷めました。

友人の車で助手席に乗車中、後ろから追突されました。

信号待ちのときでスピードはそこまで出ていません。

私は後ろを振り向いて後部座席の友人と話していたため、体をひねっているときに衝撃を受けました。



頚椎捻挫および腰と背中の傷みと診断され、事故後約半年経ちますが、

今でも電車や車に30分乗ると腰や背中がかなり痛くなります。

日常の家事はなんとか出来ますが、重い物を持つ買い物や掃除機は主人にやってもらっています。



事故後1週間はたいしたことがないと思い普通に動いていましたが、痛みがひどくなったため

事故後1週間経ってから整骨院に通い始め、半年間通いましたがあまり良くなった気がしません。



習い事もずっとお休みしているし、長時間すわっていると腰が痛くなるため友達と会うことも出来ず、

海外旅行にも行きたいし、気持ちばかり焦ります。ストレスも溜まっています。



このような経験をされた方いらっしゃいますか?

どのような治療で治りましたか?







むち打ちに関して治療法を色々と模索される人は多いと思います。

整骨院、鍼灸院、整体、カイロ、など、

病院では軽く扱われるために、

主に民間療法の中から色々と試してみる方が多いようです。



民間療法の側としては、

当然商売ですから「うちなら治せる」「あそこじゃダメだ」と

色んな宣伝文句も工夫して集客をするでしょう。



ですが半年経過して改善しない症状については、

治療先を選ぶことで解決することは難しいように思います。

実際のところ、むち打ちに最も有効な治療法は生活の改善です。

これなくして、どんな治療を受けてもまず効果はありません。



むち打ちの治療が長期間になる原因は、

大きく分けると2つあります。

1つは筋肉がこるのがクセ付いている場合、

もう一つは、神経自体が傷ついている場合です。



神経自体が傷ついている場合は生活改善の問題ではありません。

そもそも神経の修復には長期間を要するものですから、

急いで治そうとしても治りません。

末梢神経の修復スピードは1日1ミリですから、

必要な修復量に応じて必要な期間を短縮することは無理なのです。

この場合は、事故の賠償としては後遺障害に分類されます。

自賠責の等級としては12級か14級に認定される種類のもので、

認定には神経に異常が残っていることを病院の検査で特定する必要があります。

この場合の有効な治療法としては、

末梢神経の修復を促す栄養素としてビタミンB12を補うことです。

商品名としては「ナボリン」などの薬がビタミンB12の薬です。

高い薬ですので病院に掛かっていれば処方してもらうと良いでしょう。

希望すれば処方してくれるはずです。

サプリメントなどでビタミンB12を補うのでも良いですが、

医薬品のものは単なるビタミンB12ではなく強力版ですので、

やはり医薬品の服用が効果は大きいようです。

神経細胞の修復効果だけでなく、短期的な痛み止めの効果もあるようです。



神経自体が傷ついているのでない場合は、

筋肉が凝ることによって神経を刺激して痛みが出ているだけですので、

筋肉の凝りさえほぐしてしまえば痛みはある程度は緩和されるはずです。

ですから整骨院などでマッサージを受ければ痛みは和らぐはずです。

ですが整骨治療で治る程度の症状であれば、

通常1ヶ月~長くて3ヶ月程度で完全に治ります。

これで治らないケースというのは、

筋肉の凝りがクセづいていて、

筋肉が凝る→神経が刺激される。

神経の刺激によって→筋肉が緊張する(凝る)。

という筋肉と神経の相互作用が悪循環になっていることが考えられます。

これには生活や仕事が影響していることが多く、

例えば生活や仕事の中で、痛みのある部分を酷使していると、

いくら一時的にマッサージで筋肉の凝りが治まっても、

また凝れば痛みが出るのは当然で、

いわば慢性の肩こりという持病を持った状態になったようなものです。

一旦そうしたループに入ると凝りやすい体質になってしまうようです。

あるいは痛みに過敏になる余り、

その痛みのある部位を過保護に扱い、

その周辺の筋肉が弱くなっていることも考えられます。

筋肉が弱くなるとその筋肉は凝りやすくなります。

普段使わない筋肉を使うと筋肉痛になるように、

一度筋肉が衰えると、凝る度合いも強くなるものです。

そうした状態に入っていると、

一時的なマッサージで筋肉をほぐしても、

結局のところ一時的な効果しか期待できないことになります。



この筋肉の悪循環を断ち切るためには、

痛みのない範囲での適度な運動が非常に効果的です。

ですからこれは治療というよりは生活の改善という方法でしか対処は難しいと思います。

普段の仕事や生活で、無理をしないのと同時に、

過度にかばいすぎずに適度に運動して筋肉を鍛えることも重要です。

その程度では改善が期待できないほどの酷い症状があるようであれば、

ペインクリニックでの神経ブロック治療を併用すると良いでしょう。

筋肉と神経の過剰な相互反応を神経の側から遮断する治療です。

マッサージは主に筋肉側からアプローチする治療です。

半年で治らない症状であれば筋肉側からのみのアプローチでは効果は見込めません。

神経の側からアプローチするのが神経ブロック治療です。

痛い治療ですから、酷い症状でなければそこまでする必要はないかと思います。

その場合はご自宅での適度な筋トレが効果的でしょう。



植山行政書士事務所 植山

http://jikoinfo.e-advice.net/

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